歯科用CTとインプラント
歯科用CTとは、低侵襲で高精度のCTです。医科用のCTと比べ、はるかに少ないX線量と照射野で、人体にやさしく、しかも歯科治療で要求される高精度画像を得ることのできるのが歯科用CTです。

今から10年ぐらい前に、日本大学歯学部の新井先生が発明しモリタと共同開発を行い世に誕生しました。

従来からインプラント治療にも医科用のCTを用いておりましたが、歯だけではなく頭部全てがX線被曝し、また、線量も非常に多かったことから、あまり積極的にCTは撮られませんでした。

しかし、この歯科用CTの登場により、通常用いられる歯科用X線機器とほぼ同じ程度のX線量となり、非常に簡便かつ低侵襲の診査が行えるようになり、今やインプラント治療には強力な診査ツールとして、大活躍しております。

インプラント治療において、CTを撮影しているかどうかは、治療結果にも影響いたします。平面図から立体を想像するのには、豊富な経験もさることながら、半分度胸も必要だとも言われていました。

より確実で安全なインプラント治療を行うには、埋め込む先の骨の状態を立体的に観察できるCTは不可欠だと思われます。

そのような中で、更に画期的な歯科用CTが登場しました。パノラマCTといわれる歯科用CTです。当院では、国内初のパノラマCTを導入しており、より安全な治療を提供したいと考えております。
インプラント医療事故
 東京都中央区八重洲の歯科医院で今年5月、人工歯根に人工の歯をつける「インプラント手術」を受けた、都内に住む会社役員の女性(70)が、手術中に出血し死亡していたことが13日、分かった。警視庁中央署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、遺体を司法解剖するなど捜査を始めた。
 調べでは、インプラント手術は歯茎部分を切開するなどして人工歯根を差し込んだ上に、義歯を装着する外科手術。女性は5月22日、60代の男性院長から手術を受けている最中に出血が止まらなくなり容体が急変。すぐに別の病院に運ばれたが翌23日に死亡した。
 警視庁は出血と死亡との因果関係を調べるとともに、手術に問題がなかったか、院長らから事情を聴いている。
(7月14日7時1分配信 産経新聞)

以上のような、インプラント治療における事故のニュースがありました。

詳細はあまり公表されていませんが、漏れ聞くところによると、下顎へのインプラント埋入の際に、ドリルが顎骨を突き抜け舌動脈を損傷したことによる事故だったようです。

日本でははあまりない事故ですが、海外では今までに何例か報告されている事故です。

医療事故は絶対にあってはいけないことです。全ての医療従事者は、一症例一症例に慢心なく、細心の注意をもってあたるべきと考えます。但し、100%安全な医療行為はないのも現実で、インプラント治療においても不慮のアクシデントは起こりうる現実です。

医療事故は航空機事故に似ていると思います。航空機事故が起こり、「飛行機は危険な乗り物だ」「飛行機には乗らない」というのではなく、事故が起こらないようにするにはどうしたら良いか、良かったかを学ぶべきだと思います。インプラント治療のみならず、医療事故で被害を受けた方々には非常に同情を致しますが、医療行為とは、そもそも少なからずリスクを伴うということを双方が再認識する必要があると思います。

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