サンフランシスコ学会記 4日目
今日はガッツリと勉学に励む。まずは,General Session 2「Understanding and Managing Peri-implant Bone Loss」だ。お目当ては,演者のTomas Albrektssonと座長のPaul Rosenだが,正直目新しい話はなく,うとうととしてしまった。

 早々に切り上げ,一旦ホテルに戻る。USCの後輩に日本から持ってきたお土産を渡せないでいることがそろそろ気になりだした。結構な量があるので,確実に会場で渡せるタイミングを見計らっていたが,なかなか渡せないでいる。そもそも荷物にもなるので,ホテルへ届けるのが良いと思い付き,お土産を取りにホテルまで戻った。ホテルの部屋で,後輩の先生が泊まっているホテル『PLAZA HOTEL』を検索するが,とてつもなく遠い。「おかしいな,学会会場の近くと言っていたんだけど…」と思いながら何度も探した。結局,ホテルの覚え間違えだった。正しくは『PALACE HOTEL』。いずれにせよ高級なホテルだ。何でも,ファイナリストになると,学会から宿泊料金のサポートが受けられるそうで,どうせなら高いホテルの宿泊費を出してもらおうとこのホテルにしたそうだ。 

立派なホテルの入口を通り,受付で「こちらのゲストのドクターミンに渡してもらいたい」と紙袋を手渡した。

 渡米後の第二のミッションが終了。一安心したので,次の講演「Adjacent Implants in the Esthetic Zone」を聞きに会場へ戻った。審美領域でのインプラント治療とのテーマに惹かれ聞いてみたがなかなか面白かった。

結論としては 平拡領域では)過度の期待をしない,▲汽ぅ困虜戮ぅぅ鵐廛薀鵐函3.5あるいは3.0mm)を使う,0椰△鬚靴覆て済むように心がけ,軟組織の移植は第二選択とするというようなありきたりの事であるが,演者の施術に対する実直な姿勢には共感できた。

 昼食は講座の医局員,大学院生を誘い,学会会場近くの「Green Papaya Dining」というところでフォーを食べた。内緒だが,ビールも一杯だけいただき,みんなで学会の盛会を(勝手ながら)祝した。

 昼食後はCE13つまり生涯学習講演の13「Treating the Maxillary Gingival Excess」を聞くために再び会場へ向かう。

 学会会場で懐かしいインディアナでのクラスメイトに会う。モニッシュだ。彼はインド人で,現在はデトロイト大学の歯学部で教えている。昨晩のインディアナの同窓会では合わなかったので,久しぶりに会話が弾んだ。

ひとしきりの会話をすませ,CE13が行われる3022へ入り講演が始まるのを待っていると,再びモニッシュに会った。モニッシュも同じ講演を聞くのかと思ったが,ちょっと違う。そう,彼が演者だった。

プログラムを見ると確かに「Speakers: Monish Bhola, Stephen Chu, Michael K. McGuire」と書いてある。内容要旨とマクガイアーの名前に気を取られモニッシュの名前を見落としていた。



正直,モニッシュの講演は面白かった。まず,本物の笑顔はDuchenne Smileと呼ばれ,この最適な歯ぐきの見える量は3侈にとされる。すなわち3舒幣絽える場合をガミースマイルと呼び,今回はこの改善のために様々な手法が紹介された。文献も豊富に紹介しており,McLaren EA1,Rosenblatt A2,Jacobs PJ3などの文献が参考になった。

1. Macroesthetics: facial and dentofacial analysis. McLaren EA, Rifkin R. J Calif Dent Assoc. 2002 Nov;30(11):839-46
2. Lip repositioning for reduction of excessive gingival display: a clinical report. Rosenblatt A, Simon Z. Int J Periodontics Restorative Dent. 2006 Oct;26(5):433-7.
3. Lip repositioning with reversible trial for the management of excessive gingival display: a case series. Jacobs PJ, Jacobs BP. Int J Periodontics Restorative Dent. 2013 Mar-Apr;33(2):169-75.


モニッシュが紹介した手法の中で興味深かったのが,唇の裏を切開し,粘膜部分を切り取った後に歯冠側方向へ縫い合わせる外科手術。つまり口腔前庭を浅くすることで,唇が上方へ引っ張られるのを防ぎ,スマイルラインを下に凸の状態にする。完全に美容形成と思うが,術式はそれほど難しくなく歯科医師の仕事の範囲と言っても良いだろう。日本で誰かに試してみたくなった。その他,上唇の鼻翼下あたりにボトックスを注射し上唇の動きを制限するなども紹介していたが,これは口腔外からのアプローチになるので,歯科医師の仕事ではないように思える。

続いて,Stephen Chu先生の講演。歯冠幅径の中央線と歯頸部のzenith(頂点)との差は,上顎1番(中切歯)で遠心に1弌ぞ絣2番(側切歯)で遠心に0.5弌ぞ絣3番(犬歯)で0个最も美しいとされている。また,1番と3番の歯頸部頂点を結んだ位置より,2番の歯頸部頂点は1仍冠側よりにあることが標準となる。そして,歯間乳頭の高さは,歯冠の長さの約40%が標準となり,近心で41.6%,遠心で42.7%となるそうだ。

 話しは変わり,来年のAAPはオーランドだ。オーランドの開催は,10年ぶりくらいだろう。

夕食はHog Island Oyster Bar。フェリービルディングにあるこの店は,文字通りのオイスターバー。夕飯には少し早めに行ったが,既に長蛇の列だった。20分くらい待たされ,中に入るとカウンター席に案内された。まずはビールで乾杯。オイスターとクラムチャウダーを頼み,海の幸を満喫した。



チップの話しから米国の大学生の話しになった。チップ制度はこの国の学生や移民など定職についていない,あるいはつけない人たちを支えている。米国での大学生はほぼ親の援助を受けずに奨学金やアルバイトで学費を工面するが,チップ制度のお蔭で,労働者は効率の良い,客は良質のサービスを受ける機会に恵まれる。また,雇用者にとっても,低リスクだ。
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