インプラントの名匠たち
インプラント治療を行う際,施術する歯科医師のクオリティが問われることは知られるが,それを支えるコ・デンタルスタッフのクオリティも重要であることは意外に知られていない。

歯科衛生士は,施術の際の介補業務そして術後のメインテナンスに大きく関わる。
続きを読む >>
UA万感
今年も,アルティメット・アルティザン養成研修会が開催された。歯科医業は職人魂,それも高次元の職人魂をもって向き合うべきと考え,“アルティメット・アルティザン:究極の職人”を目指し,年に1回,他歯科医療機関と合同合宿を行っている。

この会への参加資格は,耳触りの良いうわべだけの“患者本位”の治療ではなく,専門的かつ長期的な観点から“真の患者本位”の治療を考え行うべく,各自がその職階なりに最大限の努力していることである。その1年の集大成を発表するのがアルティメット・アルティザン養成研修会だ。

続きを読む >>
歯科医師としての哲学 その1
歯科医師としての哲学その1
【自分がされたい治療を患者にも行う】

最近、悲しい現実を目にすることが多い。世知辛い世の中で、生き抜くには理解できないでもないが、それでも度を越した無節操な治療は許しがたく、これからの若手歯科医師の皆さんには、他山の石としていただけたら幸いと思い、辛口の投稿をしたい。
続きを読む >>
TOEIC受ける
本年秋に第96回アメリカ歯周病学会(AAP)共催日本歯周病学会(JSP)2010年大会が開催される。日本歯周病学会では、3年に1度、米国歯周病学会と学術大会を共催するが、今回は恩師である日本大学歯学部歯周病学講座教授伊藤公一先生(日本歯周病学会理事長)と同大松戸歯学部歯周病学講座教授小方頼昌先生(2010年AAP-JSP大会組織委員会委員長)のもと開催されるとあって、共催決定以来、当院では全スタッフが参加することと決め、準備を粛々と進めてきた。

スタッフが個別に国内外の学会へ参加することはあるが、全スタッフが同じ学会に参加するのは初めての試みである。全員参加の理由はいくつかある。AAPとJSP共催の学術大会へ微力ながら協力したいとの思いからだが、場所も良い。ハワイであれば、リゾート込みでも良いし、何よりも敷居の高い国際学会への参加が初めてである者にとっては、国内学会との共催ということで参加もしやすい。学会内の公用語は勿論英語だが、日本からも多くの発表者が行くはずであるので、ちゃっかり(非公式に)日本語で質疑応答しても良い。とにかく、AAPとJSPのコラボレーションに協力もでき、研修にも、そして普段働きづくめのスタッフの良いバケーションにもなるとなれば、この機会を大いに利用しない手はない。
続きを読む >>
使用済みインプラント、別人に使い回しの疑い
----------------------------------
愛知県の豊橋市歯科医師会は19日、厚生労働省内で記者会見し、同市内の歯科医院がインプラント(人工歯根)治療で、一度使用した後に抜けるなどして回収したインプラントを、別人に再使用している疑いがあると発表した。

 <中略>

 医療法では、医療機関は清潔を保持し、衛生上の安全を保つ義務があるとしており、県などは立ち入り検査で診療記録などを確認し、設備や器具類の使用状況も調べるという。
(2010年1月19日22時57分 読売新聞)
----------------------------------

まさか、そんなことをしている歯科医師がいるとは夢にも思わなかったというのが率直な意見だ。
続きを読む >>
良医を目指すために・・・!
コメントで「オペを見学させて欲しい」との要望があり,思うところもあったので,重複しますが記事として起こします。

色々な先生の治療を見られた学生時代の院内実習(我々の頃は5年秋から6年秋)は,今から考えると宝の山だったと思います。

院内の時には沢山の先生方の症例や術式を見させていただき,治療の幅を知りました。この“治療の幅”を知らないと,自分のポジションや方向性を見出すことはできません。現在は,大学でも教育カリキュラムの変更により,以前のように沢山の先生につくことはなくなってしまいましたが,それでも,外に出てしまうよりは遥かに沢山の先生に出会えるはずです。個人の歯科医院では,少なければ院長先生のみ,多くても10人程度の先生の治療しか見ることができないと思います。
続きを読む >>
暴走事件
-------------------------------------------
レクサス「欠陥なし」は不正確、米当局が声明

【ニューヨーク=池松洋】米高速道路交通安全局(NHTSA)は4日、米トヨタ自動車販売が米国での高級車「レクサス」の暴走事故を巡って、当局が過去の調査で「車両自体に欠陥がない」との報告書をまとめたと2日付で発表したことに対し、「不正確で誤解を招く」との声明を出した。

トヨタは、ずれたフロアマットにアクセルが引っかかって戻らなくなる危険があるとして、レクサスなど380万台の保有者にフロアマットを取り外すことを求める手紙の郵送を始め、同時にNHTSAの過去の報告も紹介した。これに対し、NHTSAは「フロアマットの取り外しは暫定措置であり、アクセルとマットのデザインに絡む欠陥は修正されていない」と指摘した。

一方、トヨタは「誤解を与える意図はなかった。トヨタは一段の措置が必要とするNHTSAの見解に合意しており、適切な改善内容について協議している」とのコメントを発表した。(2009年11月5日11時01分 読売新聞)
-------------------------------------------

この一連のニュースを見ると思い出すのは,留学時のアクシデントだ。留学早々であったので、97年の秋ではなかったかと思う。
続きを読む >>
クレーム増加中?
当院ではないが,コ・デンタルスタッフへのクレームが増加中と聞く。特に,若手歯科衛生士へのクレームが後を絶たないそうだ。

クレーム1
手術中に唇を引っ張る器具で,唇を引っ張ったところ引き方が乱暴で口内炎になってしまった。
クレーム2
前回の手術(ベテラン衛生士)の時より,明らかに乱雑な介助で術中非常に不安であった。
クレーム3
バキュームチップ(唾液や水を吸い取るチューブ)で唇を傷つけられた。
クレーム4
衛生士さんの介助がうまくないために,いつもより診療時間が長引いた。
クレーム5
準備ができていなく,15分も待たされた。
続きを読む >>
金のタマゴ?
金のタマゴなので、彼女をタマ先生と呼ぼう。

タマ先生は、現在3年目のドクターである。彼女を知ったのは、5年生の院内実習でタマタマ、私が担当となったからだ。院内班は2人一組で、彼女の相棒が、クラスでも良く知られるダラシナ系。温厚なインストラクターではダラシナさに磨きがかかってしまうと急遽、担当指導医が私となった。ダラシナ系の相棒も(担当となった2ヶ月の院内実習中は特に)更生し、卒業後、研修医を修了した後は、(影響を受けてか)インプラント治療を極めんと有名処へ修行に行ったそうだ。彼が更生してくれたのも嬉しかったが、ふと気づくと、彼女が大きく成長していたことに驚いた。
続きを読む >>
がんばれ!若手歯科医師!
最近、あちらこちらで、歯科医師の年間所得が下がっていると騒がれている。

私が学生だった頃、そう、20年ほど前には、平均的な歯科医師の年間所得は1200万円と聞いた記憶がある。今は、500-600万円程度だという。そして、5人に一人が年収200万円以下の、俗に言うワーキングプアのカテゴリに入るそうだ。私立歯科大では6年間の授業料(納入金)が3-4000万円かかるが、その元手をかけ、長い歳月をかけて歯科医師になっても、この所得ではいかに医療は仁術といえども閉口せざるを得ない。

研修医制度が法制化され、最低賃金を支給される研修医がドッと増えたので、平均も下がり、ワーキングプアが増えたのかと思っていたらどうやらそうではないらしい。
続きを読む >>
第2回Ultimate Artisan養成研修会
2008年8月、第2回Ultimate Artisan養成研修会が開催されます。熱い夏を更に熱くする歯科医療従事者達の合宿が都内某所で行われるますが、その挨拶文をご紹介いたします。興味ある方は、第3回は来年2月に行われる予定ですので、ご参加お待ちしております。お問合わせ、参加ご希望の方はこちらまで。


哲学と技術の継承

 人類の歴史の中で、様々な発想や技術が生まれては消え、消えては生まれて今日に至っております。気が遠くなるほどの長い年月を経て、単なる有機体から意思をもつ生物へと進化してきた人類の歴史があるように、一つの現象が定着し、そして進化していくには長い時間を要します。だからこそ、我々は、月日に洗い流されても、なおも残る存在への畏怖を感じ、そして敬意を抱き、伝統を重んじることを忘れないのでしょう。
 歯科医業の中でも、時代のトレンドに合った新技術や発想が日々生まれていますが、それら新たな事象が単なる時代の流行や、医療を施す側の都合により行われてしまっている傾向、つまり医療行為が経済行為になってしまっていることに時々、懸念を抱きます。
続きを読む >>
歯科医療人の合宿(アルティメット・アルティザン養成研修会)
私達は、月々の勉強会の目標として、また、各自の日ごろの成果の発表の場として、他院、技工所との合同合宿を年に1度行っている。前回は冬に行われたが、今回は夏を予定している。

2日にわたり、都内のホテルに泊まりこみ、会議室を借り、ほぼ休みなしにぶっ続けで各自の発表を行う。原則、全員宿泊、全員発表である。前回は夕食の時間もなかった。

これを聞くと、非常に過酷な様相を思い描きがちであるが、意外や意外、結構楽しいものである。実際行う前は、企画した自分も「ちょっとやりすぎかな?」とも思っていたが、参加する人々の熱意で、時間はあっという間に過ぎ去った。

各種学会の学術大会では、丸一日聞き続けることは苦痛であるが、バラエティに富んだ各医院、各技工所からの演題は有意義かつ楽しいものであった。今回も、楽しみにしている。

この会、現在、参加医院を募集している。応募資格は以下の通りとなっているので、ご希望の方は、お問合わせ下さい。
「歯科診療に灼熱の情熱を注ぐ歯科医院とその関係者」

参考までに、昨年の私の発起人挨拶を載せます。触発された方、賛同される方は、一度参加してみませんか?

ua

「究極の職人歯科医療人を育成するために」
一生懸命、直向、一心不乱に物事に打ち込む姿勢は、古来から日本人の中で美徳とされてきました。その日本人の物事へのこだわりは、特に職業の中で開花し「職人気質」と呼ばれ、緻密で堅牢そして機能美を兼ね備えた工業製品を世界へ向け生産する結果となったことは周知の事実です。
歯科の仕事は正に、物事へのこだわりを持つ日本人には天職の仕事と思われますが、昨今の歯科医療人を鑑みる時、そのような職人気質を兼ね備えた歯科関係者を見かけることが少なくなり、逆に、日々の生活のために歯科治療を行っている職業歯科医療人が増えてしまっていると感じています。我々歯科医療人は、生活の糧を得るための職業人ではなく、人生の糧を得るための職人であるべきではないでしょうか。この職人の気風を「職人気質」といいますが、辞書で調べてみると、【職人に特有の気質。自分の技能を信じて誇りとし、安易に妥協したり、金銭のために節を曲げたりしないで、納得できるまで念入りに仕事をする実直な性質。】とあります。一言でたとえるなら、仕事に対する哲学を持つ者を職人と呼ぶことができます。
与えられた職業において、もちろんその対象となる顧客へ良質なサービスを提供することを第一としますが、哲学を持つ職人はそれを超越し、自己の満足感を追及するようになります。つまりこれを歯科治療に置き換えるならば、患者が満足する治療を行うことは当然なかつ凡庸な仕事であり、究極は、術者も満足できる治療を提供できることに他ならないはずです。歯科治療において、患者を満足させることは容易ではありませんが、こだわりを高くもつ自分自身を満足させることは更に容易ではないことは想像に難しくないことです。
最近の歯科治療は、商業的世情を反映してか、華美なパフォーマンスが横行しています。良質の歯科治療は芸術性も高いことから、歯科では「アート」と言う言葉が頻繁に用いられており、大衆受けしやすい題材からも、華美なパフォーマンスの一端を担っているように感じております。しかし、芸術は極めれば極めるほど、非実用的なものとなり、歯科治療の終着点とは合い交えることはありません。つまり、歯科治療はその完成度を極め、そこから必然的に発生する機能美を追い求めることになり、芸術家と我々のベクトルは当然違うものと考えます。ゆえに、我々は芸術家(artist:アーティスト)ではなく、その内にある哲学を追求する究極の(ultimate:アルティメット)職人(artisan:アルティザン)になるべきです。その職人とは、有形無形にかかわらず、最高のこだわりを持った歯科治療を提供し、患者のみならず、自己の欲求を満たすアルティメット・アルティザンを目指すべきであると確信しております。この会の存在が、参加する皆さんの哲学をさらに高め、日々の仕事に更なるこだわりを持つ歯科医療人が一人でも多く育つことを強く希望します。
                    2007年2月
良い歯医者、悪い歯医者
先日、電話で患者さんからこんなことを尋ねられた。
「京都に住んでいる母が、インプラントをしたいそうなのですが、良い先生を探すにはどうしたらいいですか?」

難しい質問だ。

さて、良い先生って、何を基準に良いと判断されるのであろうか?患者さんは、もちろん、患者さん側から見て良い先生ということである。つまり、言い方は失礼だが素人の猯匹き瓩箸いθ獣任澄しかし、わざわざ歯科医師に猯匹き瓩箸いθ獣任魑瓩瓩突茲詭だから、求めているのは素人の猯匹き瓩任呂覆、玄人の猯匹き瓩箸いΔ海箸任△蹐Α

素人と玄人、アマとプロの違いは何であろうか?先日、何かの番組で青木功と千代の富士が全盛期であった時に、「アマとプロの決定的な違いは?」との質問に「プロは言い訳をしない」と同じ答えをしたということが取り上げられていた。このように、時々プロとアマの違いが議論されることがあるが、私が考えるプロとアマの違いは、時間とプライドにあると考える。プライドは簡単だ。プロとしての自覚、すなわち、仕事に対するプロとしてのプライドである。これは、誰しもが納得できることであろう。

一方、時間とは?仕事に対する従事する単純な時間もそうだが、仕事の継続性や耐久性であると私は考える。アマの仕事は瞬間的、暫間的、短絡的で、プロの仕事は永続的、継続的といえるのではないか。

そのような観点から、アマの患者では考えることができない、時間的な視点、専門的な視点から、治療を考え、計画を提示することが、プロである歯科医師には求められていると考える。

患者さんの視点で猯匹き瓩箸歪砲なく、早く、正確に、キレイに、安く治してくれる歯科医が猯匹せ医者瓩箸覆襦そしてそれは歯科医師側からも同じものを目指しているが、ちょっと視点は異なることになる。

分かりやすい例を挙げてみる。
「歯が痛い」と来院された患者さんに、「では痛みを取りましょう」と、麻酔をして終わりにします。痛みの取れた患者さんは、喜んで帰ることでしょう。一瞬にして、痛みを取り去り、歯も削らず、診療費も麻酔代金だけですから、患者さんは大喜びです。
しかし、殆どの方が理解できると思いますが、原因を除去せず、痛みだけ取り除いた治療では、いずれ(この場合麻酔の切れる2〜3時間後に)は再び、歯の痛みに患者さんは苦しむことになります。
この麻酔だけして痛みを取り除いた治療は、決してプロとしての仕事とは言いがたいと思います。

分かりやすいように、極端な例を挙げましたが、実際、程度の差はあれ、似たいような事は治療時に起きているのではないでしょうか。

私が学生だった頃、先輩歯科医師から「自分が受けたくない治療、身内にしたくない治療を患者にしては駄目だ!」といわれ、なるほどと思ったことがあります。プロとしてのプライドもあるが、時間的な要素を含んだ教訓だと理解しています。自分が受ける治療は、自分の生命が続く限りともに関係するので永久的である。身内も半永久的だ。他人である患者さんは、縁が切れれば、他人である。

自分や身内に対する治療に、永続性を求めるのと同様、他人である患者に対する治療も同じように、永続的な治療を追及するものだと言い換えることができる。

そのような、観点から、猯匹き畛科医を探すには・・・・
関係者(親類縁者、スタッフ、同僚歯科医師、衛生士)の診療を行っている歯科医師が猯匹き瓩犯獣任任る。

なかなか、難しい見分け方であるが、料理人が通うレストランはおいしいのではないだろうか?
当院のスタッフ その2
当院のコ・デンタルスタッフの経歴は多種多様である。

他院に長く勤めていた者や、ホテルのコンシェルジュ、飲食業etc...現役の学生さんや美容師さんまでいる。

私自身、学生さんにはなるべく歯科の仕事以外のアルバイトをするように薦めるが、理由は、接客や勤労という概念を植えつける必要を感じているからだ。とかく、歯科の業界の人たちは、これらの概念に乏しいように感じている。

日常生活の中で高いレベルの痛みを感じる歯科疾患に罹患した患者さんを相手に、細心の注意を払って接する必要があるはずである。しかし、なかなか日常臨床の忙しさを理由に、十分な配慮を出来ない人たちをよく目にする。

特に、勤労という概念は、決して金銭だけの問題ではないと思う。確かに労働により賃金を得ることは最大の目的かもしれないが、やはり、人を相手にする職業の喜びは、対象者の喜びを目の当たりに出来ることにあるのではないかと考える。

この、人に接することにより、勤労の喜びを得られることを知る人間は、仕事が出来る。

そのような、観点から、当院でのスタッフ選びは行われている。

冒頭にも述べたが、医療はチームワークである。サッカーであれば、シュートを打つのは歯科医師であるが、パスをまわし、ゴールを守るのはコ・デンタルスタッフである。より良い試合ができるのは、チーム全体のクオリティの高さからだと、感謝している。
当院のスタッフ その1
歯科治療ならずとも、医療は連係プレー、チームワークが重要である。

特に、難易度の高い治療を行うには、一人のドクターの力では到底満足できる治療結果を得ることは出来ない。

そのような中で、当院のスタッフ達ならびに外注先技工所の皆様達には非常に助けられている。

当院の技工物を製作していただいている技工所の高い技術レベルは、何度かこのブログでも触れたが、今日は院内のスタッフについて述べたい。

まず当院のドクターは常勤、非常勤含め、大学病院での勤務経験者または現在も大学病院に勤務するドクターである。

大学病院では各専門講座(専門科)に分かれ、各々が自分のスペシャリティを追及していく。このスペシャリティは、開業医でも研鑽を積むことは出来るが、やはり、特殊技術の習得には環境に依存するところが大きい。医局内での症例報告会、抄読会(海外で発表された最新の論文を読んで、文献的考察を検討する勉強会)、カンファレンスなどは当然で、年に数度の国内外学会への参加や発表etc.....例え、勉強したくなくても勉強せざるを得ない環境が大学病院の勤務医にはある。

また、治療に関しても、時間に追われることなく、トコトン時間を費やせる。丸1日、1人の患者さんを診る事だって可能だ。そして基本的に学生や研修医の指導をしながらの診療となる。人に教えながらの診療は、さながら大リーグ養成ギブスを着けられた星飛馬の心胸だ。ビギナーたちに正しく、基本的な知識と技術、そして歯科医師としての心構えを伝えるには、指導する側に非常に高いスキルがないと達成できない。

そんな、高いスキルを持つドクターでなければ、歯科医師異常過多の乱世を生き抜くことはできないと考えている。現在、歯科界は、今週のスパに「止まらない歯医者の赤貧化」とのタイトルで記事が出てしまう程のご時勢である。週刊誌の記事なので、的を得てはいなかったような気もするが、実際、歯科医院はコンビニの2倍(スパの記事では現在1.5倍)に達する勢いで増え続けているのは確かだ。

もともと、医業とは医師により独占が許された、いわば非競争社会であったが、独占者間での競争までも起きないと言うわけではない。いわば、身内の争い、骨肉の争いと言っても過言ではない。さながら、医療戦国時代ともいうべきであろう。

病に困っている人々が、近隣ということで、医院を訪れる時代は終わろうとしている。クライアントは自由に、そして多岐にわたる選択肢から、自分の意思で医院を選ぶことができる。

その選ぶ時の基準は、様々であろうが、こと医療に関しては、やはり「安心」を求めるものであろう。私が患者なら、信頼できる医師を選びたい。先生の性別、年齢、人間性、医院の雰囲気、機器備品・・・様々な要素によってその「安心」が生み出されるが、その中で最も重要なのは、やはり「腕」つまり「技術」ではないだろうか。医師は治療して、患者を治してこそ医師であることは言うまでもない。特に、歯科治療においては、その特殊性ゆえに術者の技量の差は、如実に治療結果に現れる。

幸い、歯科医院過剰時代を迎え、歯科医師が1日に診る患者数も減り、その分、1回の診察時間も増えてきた。

大昔に、開業医の先輩から「大学病院でやるようにやっていたら、開業医ではやっていけない」と言われて、奮起一番したことがあったが、今は、昔ながらの開業医のようにやっていたら、開業医になれない時代だと考えている。

どちらかというと、少ないクライアントに対し、じっくりとゆったりと時間をかけ、きめ細やかな配慮で丁寧で精巧な歯科治療を提供する、大学病院での診療スタイルを、社会は求めているのではないだろうか。

そのような観点から、当院では大学病院での勤務経験、または現在も勤務している歯科医師が、同じクォリティで診療をしている。むしろ、大量生産時代は終わり、一つ一つ手作りのこだわりの時代だと思う。そのような、治療ができる歯科医師はどこにでもいるわけではない。正に、手が荒れていない歯科医師が、自分の周りにいることは、大変心強いサポーターであり、私の性格上、なかなか言葉に出来ないが、この場を借りて感謝したい。

コ・デンタルスタッフについては、その2に続く・・・・

医療水準の維持向上
医学は日進月歩であるということを、知っている者は多い。また、それにキャッチアップしていこうと考える医療従事者も多い。しかし、自己のスキルを磨き、時代のニーズに対応できるように進化していくにはどのようにし、また行動している人は少ないのではないかと思う。

人は怠惰な生き物だ。だから、簡単で快適な生活を目指す。その為に努力するのだが、努力せずに目指すだけでは、何も変わらない。

▲PAGE TOP

最近のエントリー
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
カテゴリー
過去のエントリー
カレンダー
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< December 2014 >>
ブログ内を検索


LINKS
PROFILE
モバイル
OTHERS